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ラヴィアニ! 第3回『ノイタミナ』特別インタビュー!【後編】

アニメやアニソン雑誌など、数々のアニメ系媒体で活躍するライター・大山くまおさんによるアニメ時評。前回に引き続き山本幸治さん(フジテレビ コンテンツ事業部)、竹内文恵さん(アスミック・エース 映像事業本部GM)のお二人を迎え、先週感動の最終回を迎えた『四畳半神話大系』をはじめとする「ノイタミナ」枠を切り口にアニメ業界の現状、そして今後の展望など、充実の内容でお送りします。
インタビュー【前編】はこちら

『四畳半神話大系』より

――「ノイタミナ」は女性を対象にした枠だと言われていて、湯浅監督もある雑誌のインタビューで「女性の意見を聞かなければ」とお話していたのですが(笑)。まだそういう意識は山本さん、竹内さんにはあるのでしょうか?

山本:初手から女の子をはじいてしまうような作品にはしない、ということですね。女の子といってもBL(ボーイズラブ)を見るような人はもう市民権を得たと思うのですが、そういう人たちではなく、普段アニメを見ないような女の子たちが最初から拒絶してしまうようなアニメはやらない、と。僕が「女子向けの枠」と言っていたのは、最初からそういう意識なんです。“お約束事”感の強いアニメは多くの人に受け入れられにくいと思う。アニメだけじゃなくて、お笑いとかでもそうですよね。狭い世界の内輪のネタで笑っていても、他の人が見ると何だかわからなかったりする。アニメでも、誰でも入ってこれる糸口のある企画が必要で、以前ならアニメが好きなのは男の子が多かったかもしれないけど、だったらその対極にいるアニメに興味がない女の子でも入ってこれるようなものにするのが大事かな、と。

――「ノイタミナ」が対象にしているターゲットについては、“女の子”というより“一般層”という言葉のほうが、ニュアンスが近いかもしれないですね。

山本:でも、“一般層”という言葉は輪郭がボンヤリしていて、彼らはアニメに限らず、映画とか他のカルチャーにも興味を示さない人たちかもしれないんですよ。だから、そういう人たちがターゲットというわけではなく、もっと潜在的なコアファンを広げていきたいんです。コアなアニメファンがコアなアニメ作品を見るときって、これは自分たちのものだ、と守られている気分になっていることがあると思うので、「ノイタミナ」ではそういう気分で見る作品を目指してはいません。僕もオタクなんで分かるのですが、普段僕らがちょっと苦手としている“スイーツ女子”もこの作品は一緒に見ているかも、という意識があったほうがいいと思うんです。

――お約束事やルーティーンの表現がベースになっているアニメにしない、ということですね。かといって、『サザエさん』のように誰でもニコニコ安心して見るようなアニメでもなく、もっとエッジの立った、見ている人に深く突き刺さるアニメを作っていく、と。

山本:それは難しいところで課題でもあるんですが、『サマーウォーズ』なんかは実現していますよね。『四畳半神話大系』でも実現できているとは思いますが、まだ『涼宮ハルヒの憂鬱』や『けいおん!』などが持つ局所的な熱量の高さには勝ったことがないので、どこかで勝ちたいとは思っていますね。

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PROFILE

大山くまお:フリーライター、編集。アニメ音楽誌『リスアニ!』(ソニー・マガジンズ)編集スタッフ。共著『バンド臨終図巻』(河出書房新社)も絶賛発売中です! 東京新聞毎週月曜日にカルチャーコラム「サブカル入門」も連載中。

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