ピックアップ

PICK UP Luvits! -interview- | kz(ケーゼット)| Producer,DJ

こんにちは、Luvits!編集部の石井龍です。毎回Luvits!の編集スタッフが注目する人物、文化、スポットをピックアップしてお届けする連載「PICK UP Luvits!」。
今回は、VOCALOID・初音ミクを利用した楽曲制作の第一人者である「livetune(ライブチューン)」のkz(ケーゼット)氏に、VOCALOIDを使用するまでの経緯や、活動を通して見えた初音ミク、強いてはそのコミュニティを取り巻く環境から感じたことについて話して頂きました。

(インタビュー・テキスト:石井龍)

kz氏
ーー楽曲制作を始めたきっかけを教えて下さい。

kz:小学生の時、親に連れられて坂本龍一さんのコンサートに行ったんです。そのライブを観た時に子ども心にも「曲を作りたい」と思ったんですね。その時は坂本さんも『YMO』の頃とはまた違ったニュアンスの曲をやっていまして、それがとても格好良かったんです。それで「パソコンで曲を作りたい」とやんわり思ったことは今でも覚えてます。中学生の時点でクラブ系の音楽を全般的にとでもいいますか、打ち込みの音楽にも手を出していたんです。ただ、僕らが中学生の頃は『beatmania』が流行っていまして、クラブ系の音楽に手を出した背景には、その影響もあったんだと思います。後になって、雑誌でオススメされていたテクノやハウスの音楽を聴いてみるとゲームとは全然違っていたんですけどね(笑)。

それで、高校生の頃になぜかバンドを組み、それからはずっとバンド活動をしていました。まあ、ドラムだったんですけど(笑)。音楽をずっと聴かないまま高校生になり、高校3年生の時に「このままじゃまずい!」と思い、1年間で600枚くらいアルバムを聴きました。詰め込みですけど、とりあえず音楽史を50年分くらい復習したんです(笑)。それで大学に入学し、その時に周りにいた友だちが割と4つ打ちのポップスが好きだったので、その影響もあり「歌モノ」を作り始めたんです。その頃もまだ、バンドが音楽活動の中心だったので、当時作った打ち込みの楽曲は遊び感覚で作ったものが多いですね。

ーーそうしてインプットした音楽をどう制作に活かしているのですか?

kz:例えばこういうニュアンス、テイストが欲しいと思った時に、音楽を聴いてないと分らない部分が出てくるんです。僕自身、50・60年代のロックンロールが特に好きで、 2000年代でいうとリバティーンズであったり、「ロックンロールリバイバル」と掲げられてた人たちの音楽から音楽的な影響を受けていると思います。当然メロディ作りに関しては、そういう音楽を意識している部分はありますが、影響を受けているとはいえ、直接的に「ロック感」を出すのではなく、メロディの作り方やコード進行などに影響、反映させているんです。ただ、僕の作曲方法は他の人と比べると、おかしいみたいですけどね(笑)。

ーー忙しくなると、インプットする時間が取れなくなりますよね?

kz:確かに忙しい時は1カ月まるまる忙しかったりしますからね…。とは言え、1曲作ったからといって、これまでに聴いてきた何万曲分の音楽が全てなくなることはないと考えていて、インプットされたものはされたものとして、蓄積していると思うんです。なので、その部分で困ることはないと思います。

1 2 3 4
ピックアップ

PROFILE

アイドル、アニメ、アニソンといった現在盛り上がりを見せる”ジャパンコンテンツ”をサブカルチャー目線で紹介するカルチャーサイト。ドキュメント形式の動画インタビューや、Luvits!が注目するキーパーソンのコラムなど、様々な角度からこのシーンを捉えていく。その他にも最新ニュース、リポート記事、コメント動画の配信など、ライトな情報も発信している。

ツイッターツイッターでの反応