サエキけんぞうのオメガネ 第7回:完結編! 野宮真貴+桃井はるこ+サエキけんぞう「21世紀対談」

アキバを中心に活躍する”ネオアイドル”たちによるライブイベント「TOgether」を主催し、早くから”ネオアイドル”のプロデュースを手掛けてきたサエキけんぞう。かつてのロックやパンクと同様、熱狂的な広がりを見せつつあるネオアイドルシーンについて、独特の視点からお届けします。今回は、ピチカート・ファイブの3代目ボーカリスト野宮真貴さんと”アキバの女王”こと桃井はるこさんを特別ゲストに迎え、「21世紀」というキーワードを軸に〝ニューウェーヴ〟〝初音ミク〟〝渋谷系〟〝アキバ〟など、様々なジャンルについて語り明かしたUstream放送の様子をテキストにてご紹介します。
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サエキけんぞう:さて、野宮真貴さんの『ピンクの心+2』の話にはいります。
桃井はるこ:私、はっきり言って、かなり好きです。これは邦楽20枚選べっていわれたら、絶対入れますね。何回も聴きましたもん。
野宮真貴:本当に~。
サエキけんぞう:今回はですね、音がよくなった。
桃井はるこ:ほんと楽しみです、リマスター。
サエキけんぞう:今回はジャケットを変えるってことになったの。
桃井はるこ:実は私、前のジャケットもかなり好きで。
サエキけんぞう:本当? 僕は今回、ジャケットも変えろっていう風に強硬に言ったわけ。その理由が今、わかった。顔が横向きになってるから。
野宮真貴&桃井はるこ:あははは(笑)。
サエキけんぞう:ダメだよ。アイドルのジャケットが、顔が横向きじゃ。
桃井はるこ:でもね、私、思ったのは、これ、アナログと前に出し直したたCD持ってるんですけど、やっぱりCDだとかなり写真が小さく感じちゃうんですよ。だから変えたのは良い決断。
野宮真貴:このアルバム、ほんとにね、3000枚くらいしか売れなかったの。
サエキけんぞう:超有名DJの須永辰雄さんからメールが真貴ちゃんに来たんでしょ、twitterで。『ピンクの心』のアナログニ枚持ってるから、もし私が持ってなかったら差し上げますって。渋谷系を代表する須永さんが、2枚も持っていた、ピンクの心。これは須永フォロワーならば、一人5枚は買わなきゃだめでしょ。
野宮真貴:サエキくんはね、このジャケットのせいで売れなかったっていうのよ。
野宮真貴:で、変えました。
桃井はるこ:新ジャケット公開。
サエキけんぞう:これ良いでしょ。
野宮真貴:これは当時のアーティスト写真なんです。
桃井はるこ:でも、見たことないです。この写真ってほかに。
野宮真貴:出なかったっていうか、どうなんだろう、まあ、ね。
サエキけんぞう:この写真は知る人ぞ知るアーティスト写真でございまして、パターンがいろいろあるので、別のバージョンも入ってますけど。
野宮真貴:当時ファッション写真、BIGIとかのを写真を撮ってたフォトグラファーの方に撮って頂いたんです。
サエキけんぞう:『ツイッギー・ツイッギー』ちょっと聴いてみましょう。
桃井はるこ:あー本当だ。音が良く鳴ってる。
サエキけんぞう:この曲の秘密に関しても、今回CD封入の対談で話されてます。今回のハルメンズ五枚発売は、すべて24ページのブックレット。
桃井はるこ:すごい豪華だよね。鈴木慶一さんとの対談。川勝さんのライナー。ボーナストラックでニ曲入ってます。
サエキけんぞう:タイトルは『ピンクの心+2』ってことになってます。この「+2」で、前と違うっていうことを主張したいと。 ライナーノーツは川勝さんで、今、何度も校正やってますね。10回くらい? 10回は大げさですけども。デザイナーが泣いております。はい。特別対談もあります。
野宮真貴:結構、読み応えたっぷりな感じ。ボーナストラックニ曲入って、2100円だって。安くない?
桃井はるこ:安い。
サエキけんぞう:これが対談した時の写真。これ良い写真でしょ。真ん中が慶一さん。
野宮真貴:私、同じ服着てる。
サエキけんぞう:この時と同じ服だね。カワイイ服です!!
桃井はるこ:へえ~~。
サエキけんぞう:というわけで『ツイッギー・ツイッギー』のオリジナルバージョンが入っております。これ、知らない人が多かったんで、今回、強調したいと思います。
野宮真貴:知らないでしょうねー。ピチカートで知ったという人が多いと思いますよ。さっきね、佐藤奈々子さんと電話で話したの。この曲を作ってくださった方。
サエキけんぞう:佐藤奈々子さん、作詞作曲なんですけど。それにまつわる話がブックレットにたっぷり載っているのですが、佐藤奈々子さん、この方です。また、顔が横になっておりますが。色っぽいっていうか、アイドルじゃないですから。シンガーソングライターですから。横でもオッケーっていう感じでございますが。ご存じでしょ?
桃井はるこ:あ、でも私、ツイッギー作った人くらいの認識ですね。
サエキけんぞう:あ、そうですか。スパイっていうバンドやってて、78年当時、すばらしい歌声で。マリリンモンローのような歌声なんですよ。
野宮真貴:ウイスパーボイスでね。
桃井はるこ:でも、実は私『恋は水玉』が一番すき。アイドルっぽい! ルンルンランラン~。
サエキけんぞう:作者、中村治雄さん。実はPANTA。
野宮真貴:すごいよね。こういう曲、書いちゃうって。
サエキけんぞう:そう。『世界革命戦争宣言』とか頭脳警察で書いてた人がね。、こういう曲も書いちゃうっていう。
桃井はるこ:かわいらしいねえ。
サエキけんぞう:フランスギャルが大好きなね、アイドルオタクなんですよ。
桃井はるこ:だから、ちょっとクレイジーっぽいっていうか。
サエキけんぞう:思わぬ好みがわかりますね。
桃井はるこ:嬉しいですよ。ついに再発売してくれて。
サエキけんぞう:野宮真貴さんがデビュー前にこんな名前で出る可能性もあったというエピソードも。
野宮真貴:芸名を考えようってことになって。
サエキけんぞう:野宮ロマン!! これはまずいでしょう。
野宮真貴:本当に危うく、野宮ロマンになるところだったの(笑)。
桃井はるこ:けっこう、野宮ロマンさんだったら、野宮ロマンさんだって思ってたかもしれない。
サエキけんぞう:そのときはね。でもそしたら、今、ここに、僕らはいないよ。野宮ロマンだったら。
野宮真貴:いろんな名前、募集しててね、
サエキけんぞう:しかも、こんな名前さえも。野宮キマ。
桃井はるこ:あはは(笑)。
野宮真貴:これ、慶一さんだからね。
桃井はるこ:逆にする、的な?
野宮真貴:だからね、野宮真貴って漢字で書くと、すごく堅い感じがするんじゃない? なので。
サエキけんぞう:というわけで収録曲は『女ともだち』からはじまり、ゲルニカ・プロジェクトが初お目見えとなった『原爆ロック』も。戸川純さんの仮歌が存在しているという。
野宮真貴:そう、これは上野耕路君作曲、太田螢一さん作詞で、戸川純ちゃんが仮歌をいれてくれてたの。純ちゃんの仮歌版カセットを倉庫で探したんですけどね、見つからなくてね。
サエキけんぞう:ハルメンズの比賀江隆男君の名曲『船乗りジャンノ』とか。ボーナストラックはファースト(&ラスト)の「青山ベルコモンズ・ライブ」からですね。
桃井はるこ:おーすごい。よく残ってますね。これは貴重だ。
野宮真貴:久しぶりに倉庫を探したのね。カセットテープがあったんだけど、なぜかファーストコンサートの全部はちゃんと録音されてなくて、途中できれてたりして、使える曲がこの2曲しかなくって(笑)。でも、なんとかね。
サエキけんぞう:『レモンのキッス』をマキちゃんが歌うっていうのも貴重。
桃井はるこ:すごいな~。『ピンクの心』もなんていうんですか、野球の応援みたいなというか。
サエキけんぞう:そう。実はマニラマニエラが出る前なんですが、ムーンライダーズの予告編みたいな感じなんですよ。というわけで『ピンクの心+2』、よろしくお願いします。(ぱちぱちぱち)そして、桃井さんにうつります。トゥギャザーというイベントをずっと一緒にやっておりまして、昨年の2月28日からはじめたイベントなんです。東京キネマ倶楽部っていうところでやってるんですけど。本当になんかすごいですよね。パンクのモッシュとはまた違う文化が、オタクというか秋葉原にはあって、それに桃井さんと共感したってのが大きいんですよ。『24アワー・パーティー・ピープル(http://movie.goo.ne.jp/movies/p33154/)』っていうマンチェの映画、知らないかな。マーティン・ハネットという、ジョイ・ディヴィジョンのプロデューサーが中心のレーベルに照準をしぼった映画があって、秋葉原はそれみたいだね、っていうのに盛り上がったというのがポイント。それが桃井さんとの絆になってるんですよ。
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